時計の取扱い方
アンティーク時計の魅力
アンティーク時計の注意点
数十年~100年以上昔に作られた機械ですので非常にデリケートです。
現代の時計と比べる防水性、耐振動性、防磁性、正確性などの機能面はどうしても劣る部分があります。
長い年月の中で「初動が悪い」「姿勢差が大きい」「リューズが硬い」などなんらかの症状があるものも多いですが、それを不具合ではなくその時計の「クセ」として愛でてあげるくらいのおおらかな気持ちで接してあげていただきたいと思います。
当店で販売するアンティーク時計は、ジャンク品・要修理品と表記している物以外は、ゼンマイを巻けばしっかりと動きます。
しかし、なにかしらの「クセ」がある場合が多いので特徴的なものについては商品説明に表記しています。
精度やパワーリザーブ(フルゼンマイからの稼働時間)については時計によって異なりますので、検品した際の数値を商品説明に表記しています。
ただし、アンティークの時計はゼンマイの巻き加減や気温/湿度、時計の姿勢(どのように置かれているか)周りに磁力や電磁波などを発する物(PC,スマホ、イヤホン、スピーカーなど)の有無が精度に影響しますので、常にその精度がでるわけではありません。
特別に記載していない限りオーバーホール(分解清掃)は行っておりません。時計として実用することが目的ならしっかり修理、オーバーホールをしたほうが良いのですが、そうするとその費用が上乗せになり価格が高くなってしまいます。
観賞用だったり精度等にはこだわらない、というお客様も多くいらっしゃるので、この販売方法としています。
お客様の使い方や時計の状態に合わせて修理やオーバーホールをご検討ください。
ご相談いただければ、アンティーク時計が得意な時計店をご紹介することもできます。
取扱い方の基本
当店のブログにてアンティークの懐中時計の取扱い方法などについて説明しております。
【ブログ記事】懐中時計の種類と部品の名称
【ブログ記事】懐中時計のゼンマイの巻き方
【ブログ記事】懐中時計の時刻合わせ
また、懐中時計を身につける場合はポケットなどからの落下を防ぐためアルバートチェーンと呼ばれるチェーンをつけるのが一般的です。
アルバートチェーンについてはこちらで説明しています。
【ブログ記事】アルバートチェーン
長持ちさせるコツ
表蓋についても、開いて針などを触らないように注意してください。
スマホ、パソコン、イヤホン、スピーカーなど磁力や電磁波を発する物に近づけないで下さい。
落とさないように気をつけてください(衝撃に弱いです)
外出する際はアルバートチェーンや紐などでポケットなどから落ちないようにすることをおすすめします。
雨の日の使用や湿度が高い場所での保管は避けてください。
ゼンマイを巻くときは巻止まり(フルゼンマイ)まで巻いてください。
オーバーホールの依頼先のあてがない場合はご相談ください。
購入後のメンテナンス
機械式時計はアンティークでなくても実用品として使用するにあたって3-4年ごとのオーバーホールが必要です。
アンティーク時計の場合はメーカーが修理を受け付けていない場合や、メーカー自体が現存しない場合が多くあります。
アンティーク時計を修理、オーバーホールできる時計師の方は高齢化がすすみ少なくなってきています。
もし、修理できる時計店が見つからない場合は当店にご相談ください。
注意事項
オリジナル性について
初動について
その場合は、時計を軽く横に振ってみたり、時刻合わせで12時間(1周)動かしたりしてみてください。
以上の事をご理解いただいたうえで、アンティークウォッチの世界をお楽しみください。
ご不明な点やご心配な点がございましたら、お問合せフォームやチャット、お電話などからお気軽にご質問ください。